栃木県教育委員会が入るビル

 栃木県教委は22日、勤務する高校の女子生徒と交際し、酒を飲ませるなど不適切な行為をしたとして、県北の県立高校に勤務する20代の男性講師を懲戒免職処分にしたと発表した。被害生徒に配慮するとして講師の名前などは明らかにしていない。

 県教委によると、講師は教え子の生徒に好意を抱き、昨年10月から交際を始めた。県内外に出かけて宿泊したり、飲酒させたりしていた。自宅にたびたび招き入れたほか、抱きしめるなどの行為も行った。

 先月中旬、関係者から学校側に情報提供があり発覚した。県教委の聞き取りに対し、講師は「自分の自覚のなさによって相手を傷つけ、教員の信頼を失う行為をしてしまい大変申し訳ない」と話したという。

 県内では今年9月以降、公立中学校に勤務する3人の男性教諭が、生徒にわいせつな行為をしたとして懲戒免職の処分を受けている。県教委は再発防止に向け来年1月、臨時で校長会を開く方針。阿久澤真理(あくさわしんり)県教育長は「教職員が一丸となって不祥事の根絶を目指していたところであり、痛恨の極み。関係する方々に深くおわび申し上げる」とコメントした。