全国1万6千件超の温浴施設を載せた専門サイト「ニフティ温泉」は23日までに、ユーザー投票などを基にした2023年の「年間ランキング」を発表した。都道府県ごとの発表もあり、栃木県では宇都宮市インターパーク4丁目の天然温泉施設「宮の街道温泉 江戸遊」が総合1位に輝いた。
年間ランキングは、同サイトに掲載の施設ページの閲覧件数や口コミ評価、クーポンの利用状況などから独自に作成。今年で5回目のユーザー投票(9月4日〜11月30日)は、過去最高の20万5345票が集まった。
本県1位の「宮の街道温泉 江戸遊」は全国総合でも13位にランクインした。同サイトによると、天然温泉や炭酸泉のほか、サウナや露天風呂付き個室などを完備。岩盤浴や漫画ライブラリーを楽しめる「遊癒コース」も魅力の一つだ。口コミでは「高濃度炭酸泉、最高」「アメニティーも豊富」などの声があった。ニフティ温泉編集部によると、近隣エリアだけではなく、東京都内を含めた県外ユーザーの閲覧数も多い施設だという。
2位は「栃木温泉 湯楽の里」(栃木市大町)。高濃度炭酸泉が特長の天然温泉施設で、ロウリュサウナも備える。3位には、自家源泉かけ流し温泉が楽しめる「ホテル・フロラシオン那須」(那須町高久丙)が入った。
続いて、4位にスーパー銭湯「佐野やすらぎの湯」(佐野市小中町)、5位に「足利健康ランド」(足利市朝倉町)がランクインした。
全国総合ランキング1位は4年連続で、さいたま市の「SPA HERBS(スパ ハーブス) 美楽温泉」となった。
サイトを運営するニフティライフスタイル(東京都新宿区)でニフティ温泉の編集長を務める川名結有さんは、多数のユーザー投票数を踏まえ「新型コロナウイルスが5類に移行され、温泉レジャーへの関心の高さがうかがえる」などと総評した。今回の傾向は、本県1位の「宮の街道温泉 江戸遊」のように食事処や岩盤浴など多彩な施設やサービスで「1日たっぷり楽しめるスーパー銭湯」(川名さん)が上位に食い込む傾向があったという。また大都市圏からアクセスの良さも評価に影響しているとみられるそうだ。
サイトには、「岩盤浴部門」「食事がおいしい部門」といったテーマ別のランキングも掲載している。