自動車販売のトヨタカローラ栃木(宇都宮市上横田町、喜谷辰夫社長)は14日から、働き方改革の一環として、繁忙期の2、3月を除きおおむね月2回、日曜を全店休業にする。県内のトヨタ系販売店では初の試みで、県内の業界でも珍しいという。
年末年始やお盆期間、ゴールデンウイークを除いて、土日は営業するのが“業界標準”とされる。
同社によると、社内で実施した従業員満足度調査では30~40代の子育て世代の結果が低く、理由として雰囲気的に土日が休みにくいことなどが挙げられた。中には休日取得の関係で転職する人もいたという。
日曜休業の導入について、喜谷悠大(きだにゆうだい)専務は「労働人口が減る中、整備士などの人手が確保できなくなるという危機感があった」と説明する。
顧客に対しては、昨年5月から営業担当者が日曜休業の導入と、合わせて整備点検などの予約をLINE(ライン)で受け付けできることを口頭で周知し、おおむね理解が得られているという。
喜谷専務は「今後、日曜を休んでも成果(業績)に影響がないということになれば、他社でも導入してもらいたい」と話した。