これまでに栃木県で2度開かれた国民体育大会(国体)。レガシー(遺産)を次の世代へ引き継ぐ動きが進んでいます。
2022年に本県2度目の国体として開かれた「いちご一会とちぎ国体・とちぎ大会」をきっかけに、「カンセキスタジアムとちぎ」や「日環アリーナ栃木」といった新しい施設が完成したり、市町のスポーツ施設が改修されたりしました。
大会によってもたらされた効果を活用するため、県はスポーツと観光を組み合わせたスポーツツーリズムを推し進めるための組織「県スポーツコミッション」をつくりました。
コミッションには県内の25市町やプロスポーツチーム、企業も参加し、全国大会・国際大会の開催を呼びかけたり、スポーツ合宿を行うようアピールしたりしています。県の担当者は「栃木県にはイチゴや温泉など魅力がたくさんあります。たくさんの人にスポーツや観光を楽しんでほしいです」と話しています。
1980年に開かれた栃の葉国体では旧今市市(現日光市)でフィールドホッケー、足利市でレスリング競技が行われました。その後、それぞれの地域から国内外で活躍する有力選手が生まれています。
とちぎ国体・とちぎ大会で競技を間近で見て興味がわき、挑戦してみようと思った人もいるでしょう。皆さんの地元にさまざまなスポーツが定着し、未来のスターが誕生するかもしれません。