迫力ある演技が披露された「大蛇の舞」

 【矢板】平安時代の創建とされる木幡の木幡神社で14日、厄よけ大祭が行われ、市指定無形民俗文化財の太々神楽が奉納された。小正月のこの日、境内ではどんど焼きや福餅まきも行われ、終日にぎわった。

 氏子総代らが本殿でおはらいを受け、榊をささげた後、正午から鳥居近くでどんど焼きを開始。同神社永代神楽保存会(16人)は拝殿で日本神話に基づく「岩戸の舞」など13舞台を順次夜まで披露した。須佐之男命(すさのおのみこと)が大蛇を追い払う「大蛇の舞」は迫力ある演技と絶妙な笛や太鼓の音に見学者は引き込まれていた。

 神楽を見学した木幡、公務員中島典昭(なかじまのりあき)さん(42)は「心が揺さぶられた。歌舞伎などを見た時に近い。福餅も取れ、良い一日」と目を細め、長女花月(かづき)さん(8)は「楽しかった。音が美しかった」と感動していた。