【那須塩原】市内の観光スポットや名所旧跡などを歩いて巡りながら得点を集める「那須塩原観光ロゲイニング2024」が2月25日、上厚崎の石川スポーツグラウンドくろいそを発着点に初開催される。地図を見ながら効率的なルートでチェックポイントを回るロゲイニングに観光の要素を織り交ぜたイベントで、誰でも楽しく参加できるのが特徴。本番の前にルールや楽しみ方を学ぶため、体験させてもらった。

駅前を歩きチェックポイントに向かう白戸さんと記者
駅前を歩きチェックポイントに向かう白戸さんと記者

点数獲得よりも...

 指導してくれたのは同グラウンドの指定管理者でイベントを主催する那須ヘルスセンター職員の白戸勇喜(しらとゆうき)さん(41)。「得点にこだわり過ぎず、自分なりのルートを考えて無限大の楽しみ方を味わってほしい」とアドバイスをもらい、勇気が湧いた。

チェックポイントの一つ「黒磯町道路元標」
チェックポイントの一つ「黒磯町道路元標」

 本番当日は同グラウンドを中心として半径8キロ圏内に約40カ所のチェックポイントを設定する予定。各ポイントで携帯電話かデジカメで地図と同じ写真を撮影すれば到着した証明となり、点数を獲得できる。参加者は3時間の制限時間内により多くの得点を目指して移動する。

チェックポイントの黒磯神社全景
チェックポイントの黒磯神社全景

 記者が地図をもらって最初の目的地に選んだのは黒磯神社。片道3・5キロ。車では10分程度の距離だったが、歩いてみるとなかなか着かない。次第に不安が膨らんだが、白戸さんの言葉を思い出して冷静さを取り戻した。

タイプに合わせ...

 周囲を見渡しながら歩みを進めると意外な場所に飲食店があることに気付いた。「寄り道をして休憩できることも面白さの一つ」と白戸さん。神社に到着したのは約50分後。この後、旧黒磯図書館跡に向かい、この日は1時間半で2カ所回った。

旧黒磯図書館跡を訪れた記者
旧黒磯図書館跡を訪れた記者

 チェックポイントには、地域の歴史をたどれる史跡などが設定され、普段取材をしている場所でも発見が多くあった。体力は限界に近かったが、休憩をしながらゆっくりと巡る楽しみ方を教えてもらえた。余裕を持ったルートが記者には合っていることが分かったため、次回挑戦する際は、休憩を取りながら楽しんでみたい。

 一般の部は2人以上、ファミリーの部は中学生以下の子どもを含む家族であれば人数は問わない。参加費は中学生以下千円。高校生以上2千円。定員約200人。申し込みサイト「イー・モシコム」で2月18日まで受け付け中。(問)担当者西堂路淳(にしどうじあつし)さん090・2565・3804。