藤城清治美術館東京オフィスは31日まで、「光と影の詩人」と呼ばれる影絵作家、藤城清治(ふじしろ・せいじ)さんが構想する新美術館整備に向けたクラウドファンディング(CF)を実施している。協力した金額に応じて、新作の版画やオリジナルデザインのマスクやTシャツ、バッグなどが返礼品として贈られる。
CFサイト「レディフォー」に掲載された藤城さんの娘亜季さんの説明によると、新美術館の建設予定地は、現在の藤城清治美術館(那須町湯本)の近く。森や小川に囲まれた自然豊かな場所という。現美術館は、別の作家の美術館をリノベーションして整備されており、「最初から自分で構想した美術館をつくりたい」というのが藤城さんの夢だという。
藤城さんは、豊かな自然に順応した美術館を構想しているという。大人から子どもまでが喜ぶ場所を目指し、影絵の小劇場や、コンサートが上演できるスペース、結婚式が挙げられる建物、メリーゴーラウンドや観覧車などの設置を希望しているという。
CFは、既に、第1目標額の500万円、第2目標額の1千万円を達成。シンプルさと芸術性を兼ね備えたデザインを目指す新美術館の門整備に充てられるという。第3弾の目標額は1500万円。引き続き門の制作費や、トイレや上下水道整備などに活用する予定だという。
金額に応じた返礼品では、カレンダーや、過去の展覧会の図録、アートポスター、ポーチなども用意されている。希望者は、美術館とホームページに氏名を掲載できる。
また返礼品を受け取らない「応援コース」もある。