宇都宮市から車で約1時間半。「道の駅常総」は茨城県南西部の常総市に立地し、首都圏中央連絡自動車道(圏央道)常総インターチェンジ(IC)のすぐそばにある。「食のテーマパーク」をコンセプトに、茨城ならではの農産物や鮮魚、オリジナル商品を取りそろえる。
1月中旬の平日にもかかわらず、駐車場には続々と車が入る。目立つのは埼玉県や東京都、神奈川県など茨城県外のナンバーだ。栃木県内のナンバーもちらほら。
都内から初めて来た主婦三浦明美(みうらあけみ)さん(60)は、納豆やメロンパンのスイーツを購入。「アクセスが良くて日帰りでも来られる。魅力的な商品が多いので見るだけでも楽しい」と気に入った様子だ。
茨城県内で16番目の道の駅として2023年4月に開業した。施設の1階には、地元の農産物や県産メロンを使用した菓子、加工品など約1500点がずらりと並ぶ。このうちオリジナル商品は約150点で、地元の養鶏農家と開発した「天てり卵」や県産サツマイモを使用したスイートポテトなどが好評だ。ここでしか買えない商品を求めて行列ができているブースもあった。
所狭しと商品が陳列された店内で、だしやみそ汁、スープを試飲できるコーナーを見つけた。店員から説明を受け、数種類のだしを飲み比べる家族連れの姿も。須田裕次郎(すだゆうじろう)駅長(29)は「テーマパークなので買うだけでなく、選ぶことも楽しんでほしい」と笑顔で話す。
開業から約半年で、年間の目標だった来場100万人を達成。27日までに140万人を超え、順調に客足を伸ばしている。須田駅長は「立ち寄る場所ではなく、目的地として認知されることを目指したい」と力強く語った。
【メモ】茨城県常総市むすびまち1。午前9時~午後5時(一部店舗によって異なる)。無休。(問)同駅0297・38・7570。