路面に雪が積もる中、車が行き交う宮の橋交差点=5日午後、宇都宮市(本文と関係はありません)

 県危機管理防災局は5日、午後9時時点で判明した大雪による県内の被害状況のまとめを公表した。人的被害や民家への被害はなかったが、交通への影響は県内に広く波及。県北、県央、県南の広い範囲で、国道や県道、市道で通行止めなどの規制が敷かれた。

 国道4号は、那須塩原市の鍋掛豊浦交差点から福島県西郷村の大清水交差点までの区間で、上り線が通行止め、下り線も午後9時10分から通行止めが予定されている。

 県道は、栃木市柏倉地区の県道柏倉-葛生線で全面通行止め。解除は、翌6日午後3時を見込んでいる。また足利市月谷町、県道松田-大月線の馬打峠では除雪作業を予定しており、6日午前5時から正午まで全面通行止めとなる見込み。

 さくら市では市道1カ所が通行止めとなっている。

 県内の鉄道各線は、JR日光線が一部区間で終日運休。JR宇都宮線やJR水戸線、東武日光線などで遅延が発生したほか、野岩鉄道やわたらせ渓谷鉄道が運休や運転見合わせに踏み切った。

 午後9時時点で、気象庁が設置する4観測地点の降雪量は以下の通り。

 ▽奥日光中禅寺湖畔25センチ▽土呂部(日光市)21センチ▽那須高原(那須町)26センチ▽宇都宮3センチ