歴史小説の大家故司馬遼太郎(しばりょうたろう)さんが約30年前に佐野市教育委員会へ送ったはがき2通が10~18日、同市大橋町の市郷土博物館で初公開される。司馬さんの私信は原則公開されないが、作家活動を始めるきっかけの一つが市にあることなどから、司馬遼太郎記念館(大阪府)の特別の許可が得られた。同博物館は「万年筆で書かれた温かみのある言葉と柔らかい字体から、司馬さんの佐野を懐かしむ思いが感じられる」としている。
司馬さんは太平洋戦争終戦前後の約4カ月間、旧陸軍戦車師団の小隊長(少尉)として本土決戦に備えて植野小に駐屯した。終戦時22歳になったばかりで、その時の思いが後年の歴史小説執筆のきっかけの一つになったとされる。
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