今回発行した足尾の百年の第三部

市教委に寄贈した本を手にする、(右から)藤井さん、斎藤教育長、石川さん

今回発行した足尾の百年の第三部 市教委に寄贈した本を手にする、(右から)藤井さん、斎藤教育長、石川さん

 【日光】足尾町で地域新聞を発行する「明るい町編集部」はこのほど、町民らの証言とともに町の歴史を伝える「町民がつづる足尾の百年 第三部」を発行した。第一部から延べ716人の声を掲載し、町民たちの率直な思いを伝えてきた貴重な資料。足尾銅山閉山50年の節目を迎え、第三部が最後になるという。同編集部の藤井豊(ふじいゆたか)さん(76)は「足尾の人たちの思いを伝承していくため、特に若い人など多くの人に読んでもらいたい」と望む。

 同編集部は銅山の町に暮らす人々の楽しい思い出や暮らしぶり、悲哀などを後世に残そうと、週1回発行する地域新聞「明るい町」に町民の声を連載してきた。掲載した文章を「足尾の百年」としてまとめ、1994年に第一部を発行した。