県立美術館の魅力向上に向け、栃木県がフランス印象派の巨匠アルフレッド・シスレー(1839~99年)の絵画を購入する方針を固めたことが10日、関係者への取材で分かった。作品は油彩画「冬の夕日(サン=マメスのセーヌ河)」(縦50センチ、横65センチ)。購入額は3億6千万円で、同館の過去最高額に並ぶとみられる。1億円を超える作品の購入は28年ぶり。4月20日に開幕する展覧会で披露される見通しで、県内外の美術ファンに注目されそうだ。
19日開会の県議会2月通常会議に関連議案を提出し、議決後に購入する。
シスレーは仏パリ生まれの英国人。若いころに英国を代表する画家ターナーやコンスタブルの作品に感銘を受けて画家の道に進んだ。一貫して印象主義的な画風を保ったことで知られ、生涯に描いた油彩約900点の大部分が風景画。作品の国内での流通は珍しいと言われている。
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