風を受け髪を押さえて歩く通行人ら=15日午後2時、宇都宮市馬場通り1丁目

 気象庁は15日、関東地方で「春一番」が吹いたと発表した。昨年より14日早い。気温も上昇し、県内では最高気温が小山で19・4度となるなど、県内全域で4月中~下旬並みの陽気だった。

 宇都宮地方気象台などによると、日本海にある発達中の低気圧の影響で南寄りの風が強まった。県内の最大瞬間風速は同日午後10時現在、奥日光で13・1メートル、真岡10・9メートル、五十里10・5メートル、宇都宮と鹿沼で9・4メートルを観測した。

 春一番の発表基準は地方によって異なる。関東では立春から春分までの間、日本海に低気圧がある中で、最大風速約8メートル以上の南寄りの風が吹くことなどが条件となっている。

 最高気温は真岡19・0度、佐野18・8度、宇都宮18・5度などで、県内全14観測地点のうち11地点で今年最高となった。

 一方、16日はやや強い北寄りの風が吹き、県内全域で15日より気温が下がる見込み。最高気温は宇都宮で11度と予想されている。