2023年度の県内市町の農業委員計369人に占める女性の割合は前年度比2・3ポイント増の22・5%(83人)となり、過去最高を3年連続で更新したことが17日までに、県農業会議のまとめで分かった。本年度は25市町のうち19市町で委員の改選が行われ、女性の登用が進んだ。本県の女性登用率は22年度まで6年連続全国1位で、連続首位記録を更新する公算が大きくなった。

 農業委員の任期は3年。本年度は宇都宮、小山、上三川などの市町で任期満了に伴う改選があり、新任の女性委員は全県で計31人となった。各市町で登用は進んでおり、日光市は女性割合が45%を超えるほか、益子など4市町も3〜4割近くに増えている。

 昨年度、県内で唯一女性がいなかった壬生町も3人が就いた。要因について同町事務局は「前任の委員が地元の女性農業者に呼びかけてきた効果が出たのではないか」としている。