メルヘンチックな外観が目を引く道の駅はなぞのの外観

地元深谷市を中心とする特色ある商品が並ぶ店内

約300種類のグッズを扱うふっかちゃんミュージアム

メルヘンチックな外観が目を引く道の駅はなぞのの外観 地元深谷市を中心とする特色ある商品が並ぶ店内 約300種類のグッズを扱うふっかちゃんミュージアム

 関越自動車道花園インターチェンジを降り、左手に秩父の山並みを望みながら国道140号線を西に進む。程なくして右手にとんがり屋根の建物が視界に入った。宇都宮市から約1時間40分。埼玉県深谷市の「道の駅はなぞの」に到着だ。

 登録は1998年。2017年にリニューアルした。本館の物販コーナーは同市や隣接する熊谷市、秩父・長瀞地域の野菜を使った調味料、蜂蜜、日本酒、ワインなど土地の恵みを生かした加工品を扱う。ご当地・深谷市にフォーカスした一角「ふかやセレクト」では、菓子や地元業者と共同開発した「深谷ねぎ」を使った調味料などをそろえる。

 本館へ入る際、客が持っていたレジ袋に描かれた二つのイラストが目に留まった。一つは同市イメージキャラクター「ふっかちゃん」。もう一つは、近代日本経済の基礎を築いた渋沢栄一(しぶさわえいいち)だ。7月に発行を控える新1万円札の顔でもある渋沢は同市出身。店内には似顔絵入りのまんじゅうやサブレなど、郷土の偉人にまつわる品々がずらり。スタッフの菊地宏平(きくちこうへい)さん(33)は「日に日に売り上げが伸びている」と“特需”に笑顔だ。

 続いて2階へ上がり「ふっかちゃんミュージアム」へ。約300種類のグッズを販売するほか、「ゆるキャラグランプリ」で獲得したトロフィーなどを展示する。週末にはふっかちゃんと触れ合えるグリーティングを開催し、家族連れでにぎわうという。向かいのパン店「ベーカリーズキッチン Ohana」は、焼きたてのパンを開放感抜群のテラス席で味わえる。

 屋外には地元野菜を使ったカレーや「深谷ねぎドッグ」を提供するカフェ「FARMY CAFE(ファーミーカフェ)」も。ドッグランのある公園もあり、憩いのひとときを過ごせる。

【メモ】埼玉県深谷市小前田458の1。物販コーナーは午前8時~午後7時。無休。店舗によって異なる。(問)048・584・5225。