バイヤーらが参加して行われた「もてコロ」の試食会

バイヤーらが参加して行われた「もてコロ」の試食会

SUMの理事の町職員が創案した「もてコロ」のロゴ

バイヤーらが参加して行われた「もてコロ」の試食会 バイヤーらが参加して行われた「もてコロ」の試食会 SUMの理事の町職員が創案した「もてコロ」のロゴ

 【茂木・宇都宮】茂木町内で生産されるブランド牛「もてぎ放牧黒毛和牛」を使ったコロッケ「もてコロ」の5者提携による商品開発が進んでいる。28日、レシピを監修した宇都宮市西原町のフランス料理店で、商品化を進める町職員の社団法人「SUM(サム)」が小売店のバイヤーなど関係者約30人を集め試食会を開いた。

 「もてぎ放牧黒毛和牛」は小井戸の「瀬尾ファーム」が放牧を軸に生産し、SUMが2020年にクラウドファンディングでブランド化。商標登録し那須塩原市の食品卸「ABCミート」が現在17頭目を流通させているが、流通量が限られ認知度が不足している。

 SUMと日本大生物資源科学部食品ビジネス学科食品企業組織論研究室(佐藤ゼミ)が協力して22年に同牛肉を用いた加工商品の試験販売を行い、肉の有効活用と認知度向上へコロッケの製造販売が有効と判断。SUMが商品化の調整とパッケージデザイン、「ABCミート」が製造販売を担当する。価格や量目などを詰め、新年度なるべく早い時期の販売を目指す。

 試食会には主に県内のスーパーや道の駅の担当者が参加。監修したオトワレストランのシェフ音羽創(おとわそう)さんが「脂身もコク出しに使いレシピを考えた」などと説明した後、茂木産ユズを使ったソースなどで味わった。

 道の駅の支配人らは課題も指摘しながら「道の駅なので県内のこだわりのある商品として扱いたい」「ほかにない特別なコロッケとして扱うといい」など販売に期待した。