県産業技術センターの研究支援を受けた丸彦製菓の「かるかるおかき」

 米菓製造販売の丸彦製菓(日光市芹沼、山田邦彦(やまだくにひこ)社長)は、県産業技術センター食品技術部との共同研究の成果を生かし、軽い食感でもち米の風味をしっかり味わえる米菓「かるかるおかき」を開発した。18日に発売する。

 同社によると、米菓の主な購買層は50代以上で、若年層の消費喚起が課題だった。若年層はスナック菓子の購買割合が高いことから、サクッと軽い食感の米菓開発に向け、同社が同センターに共同研究を持ちかけたという。

 共同研究では、軽い食感の品質を安定化させるため、米菓を最大限膨らませる方法を追究。もち米をつく回数を150回まで増やして米粒を破砕し、水分30%程度の生地をマイクロ波によって加熱する高周波釜(業務用電子レンジ)で焼成すると、膨らみ方が最大になり、食感も軽くなることが分かったという。

 かるかるおかきはあっさり塩味、えび塩味、のり塩味の3種入り。希望小売価格は税別310円。スーパーなどで販売する。

 同社品質管理室の守谷和高(もりやかずたか)開発担当次長は「米の風味を大切にすることで、米菓好きの世代から若い人まで幅広く支持される商品にした」とアピールする。