© Yana Toboso/SQUARE ENIX,Project Black Butler
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 -枢先生の思うクリケットの魅力は何ですか。

 「初心者でもプレイ初日から楽しめる間口の広さは、クリケットの魅力のひとつだと思います」

 -実際にクリケットをプレイしたこともあると伺いました。

 「クリケットを体験したことがなかったワタシと担当編集は、まず東京都内の某小学校で開催されていたクリケット教室に参加し、4、5歳・小学校高学年くらいのお子さんと一緒にプレイしたんです」

 「もちろん公式試合のルールとは違いますが、運動不足の30代でも子どもたちといっしょに数時間プレイを楽しむことができました。『紳士のスポーツ』と呼ばれるだけあり、講師の方も参加者の皆さんも非常に優しく、とても楽しくプレイさせていただけたのが印象深かったです」

© Yana Toboso/SQUARE ENIX,Project Black Butler
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 -クリケットを描く上で難しかったこと、こだわったところはどこですか。

 「自分は過去にスポーツ漫画を描いたことがなかったうえに、当時はクリケット主題の漫画は日本に皆無。さらに『黒執事』読者に物語としても楽しんでもらわなければならない、と課題が山積みでした」

 「試合と物語がシンクロし、一緒に進行していかなければいけない。『弱小主人公チームを逆転優勝させる』……王道ですが、こんなに難しいものかとうなりました。当時は毎日得点を計算するための電卓と、クリケットのルールブックにかじりつきながら仕事していましたね」

© Yana Toboso/SQUARE ENIX,Project Black Butler
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 -日本クリケット協会とのやりとりで覚えているエピソードを教えてください。

 「事務局長の宮地さんが『クリケットはなにより紳士的なプレイこそが大切』と説明してくださったのに、ワタシの質問が『こういったひきょうなプレイは反則をとられますか?』ばかりだったことです。ですが『そんなひきょうなプレイ、考えたこともなかった』と言いつつも、『黒執事』のために親身に相談にのってくださり、ルールの抜け穴を考えてくださったことには本当に感謝しています」

 -監修した宮地さんにメッセージがありましたら教えてください。

 「宮地さんのご協力がなければ、『寄宿学校編』は完成しませんでした。ミュージカル化に続き、ついにアニメ化。クリケット協会の皆さんにも楽しんでいただけたらうれしいです。日本でもクリケットがもっともっと盛り上がるよう、応援しています!」

© Yana Toboso/SQUARE ENIX,Project Black Butler
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 -佐野市へ遠征取材に行った際の感想やエピソードはありますか。

 「実は帰路の途中で迷子になってしまったんです(笑)そうしたら、すれ違った住人の方がわざわざ道を戻ってきて『もしかして迷ってる?』と心配して声をかけてくださって。温かい街だなと思いました。あと、マスコットキャラクターのさのまるくんがとてもかわいいです」

 -ファンの皆さんに向けてのコメントをお願いします。

 「いつも『黒執事』を応援してくださりありがとうございます。ついに、クリケット編ともよばれている『寄宿学校編』がアニメになります。原作、アニメ、併せてお楽しみいただければうれしいです!」

◆枢やな先生プロフィル◆

© Yana Toboso
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 漫画家。2004年、月刊「Gファンタジー」(スクウェア・エニックス)誌にて読み切り『9th』でデビュー。2005年に同誌で『RustBlaster』を初連載。2006年から現在まで『黒執事』を連載中。『黒執事』は単行本全世界累計3500万部を突破。アニメ、ミュージカル、実写映画化され世界中で人気を博している。4月26日にコミック最新34巻が発売予定。

◆アニメ「黒執事 寄宿学校編」情報(アニプレックス提供)◆

【放送情報】
2024年4月13日(土)より各局にて放送開始
TOKYO MX、BS11、群馬テレビ、とちぎテレビ:4月13日(土)23:30~
MBS:4月13日(土)27:38~

※放送日時は編成の都合等により変更となる場合がございます。予めご了承下さい。

【STAFF】
原作:枢やな(掲載 月刊「Gファンタジー」スクウェア・エニックス刊)/監督:岡田堅二朗/シリーズ構成:吉野弘幸/キャラクターデザイン:清水祐実/音楽:川﨑 龍/制作:CloverWorks

【CAST】

セバスチャン・ミカエリス:小野大輔/シエル・ファントムハイヴ:坂本真綾
エドガー・レドモンド:渡部俊樹/ロレンス・ブルーアー:榎木淳弥/ハーマン・グリーンヒル:武内駿輔/グレゴリー・バイオレット:橘 龍丸

【イントロダクション】
 全世界シリーズ累計3,500万部を超え、その美しく緻密に描かれた世界観と多彩なキャラクターで世界中のファンを魅了し続ける『黒執事』。
 アニメ化6作目となる本作では、監督に『3月のライオン』で繊細な世界観を映像に落とし込んだ岡田堅二朗、シリーズ構成に『黒執事』1作目から脚本を執筆してきた吉野弘幸、キャラクターデザインは『ホリミヤ』で総作画監督を務める清水祐実、音楽は『Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア-』の川﨑龍、制作会社は『ホリミヤ』『SPY×FAMILY』を手掛けるCloverWorksが担当。
 継承と一新、実力派スタッフが映像を彩ります。

【寄宿学校編 STORY】
 19世紀英国――
 名門貴族ファントムハイヴ家の執事セバスチャン・ミカエリスは13歳の主人シエル・ファントムハイヴとともに“女王の番犬”として裏社会の汚れ仕事を請け負っていた。
 ある日、シエルの元に女王から、英国屈指の名門寄宿学校・ウェストン校に通う親族・デリックほか複数人の生徒が音信不通になっているという手紙が届く。
 かくしてセバスチャンとシエルは、事件を調査するためにウェストン校に潜入する。事件の真相とは…?

◆今後の最新情報はアニメ公式HP・Xにて随時お知らせ
公式サイトhttps://www.kuroshitsuji.tv/
公式X(旧Twitter):https://twitter.com/kuroshitsuji_pr
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