高林産直食堂で行われた撮影のリハーサルで俳優陣と意見交換する篠原監督(後列左)

 【那須塩原】那須地域を舞台にした短編映画「冬至」の撮影がこのほど、市内などで行われた。山小屋で働いていた5人が冬季休業期間にそれぞれの生き方を探す姿を描いた作品。2022年に那須地域で撮影された映画「本を綴(つづ)る」の脚本家や監督が「映画作りで地域活性化に貢献したい」と企画した。市民有志は実行委員会を立ち上げ、制作費支援の募金活動を行うなど物心両面で支えている。

 「本を綴る」は17年公開の「花戦(いく)さ」で日本アカデミー賞優秀監督賞を受賞した篠原哲雄(しのはらてつお)監督(62)がメガホンを取り、22年12月に市図書館や那須町の農場などで撮影が行われた。昨年12月に市内で先行公開されると、1週間の予定だった上映期間を1週間延長するほど反響が大きかった。