「サンコー体育館」の愛称が披露された除幕式。右がサンコーの阿部社長、左が粉川市長

 【日光】市はこのほど、大沢体育館(大沢町)と今市運動公園(今市)の2施設で市内外の事業者とネーミングライツ(命名権)契約を結んだ。市有施設でネーミングライツを導入するのは初めてで、財源の確保と官民連携による地域活性化を図る。

 愛称は、大沢体育館が「サンコー体育館」、今市運動公園が「KAWAJUN今市スポーツパーク」。体育館は運送事業などを行うサンコー(沢又)、運動公園はインテリア生活雑貨ショップ「KEYUCA(ケユカ)」や流通店舗向け陳列台の販売などを手がける河淳(東京都中央区)とそれぞれ契約した。

 2施設ともに契約料は年間50万円。契約期間は大沢体育館が29年3月までの5年間、今市運動公園が27年3月までの3年間を予定している。

 4日には大沢体育館でネーミングライツの除幕式が行われた。サンコーの阿部光記(あべこうき)社長は「私自身が市で育ち、会社も創業20年を迎えたことから『地域に恩返しを』という思いで申し込んだ。もっと会社を認知してもらい、安全安心な運行に務めたい」とあいさつ。粉川昭一(こなかわしょういち)市長は「ネーミングライツ第1号ということで非常にうれしく思う」と話した。