ラーメンスープをすすると、鶏を中心とした複雑なうまみが口に広がる。ストレートの細麺とよく絡み、するりと胃に収まっていく。半チャーハンは“パラしっとり”の食感で、ボリューム満点だ。
ラーメンは鶏がらを長時間煮込む白湯(ぱいたん)と、あっさりとした味わいの清湯(ちんたん)が日替わりで登場する。この日は2日かけて取った白湯ベースだった。ランチのスープには清湯も加え、食べやすくしているという。しょうゆベースのかえしは昆布や魚介などを加え、2週間以上寝かせて作る。
チャーハンは「半」とは思えない250グラム。細かく切られた自家製チャーシューが味の決め手で、「途中で水を飲まずに完食できる食感」にこだわったそうだ。
昨年12月にオープンしたばかりだが、既に常連客が付き始めている。夜は四川風の「土鍋麻婆(まーぼー)豆腐」(800円)を食べながら一杯やる人や、締めのラーメンを求める人たちでにぎわう。「路地裏の雰囲気が気に入った」と菊池麻衣(きくちまい)オーナー(30)。カエルが好きで、店内には収集した雑貨を並べた。店の人気もさらに跳ねそうだ。
◆メモ 宇都宮市曲師町3の15▽営業時間 午前11時半~午前2時半(ランチは午後3時まで。早じまいの場合あり)▽定休日 木曜▽(問)028・612・1226