自然観察を楽しむ親子

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自然観察を楽しむ親子 自然観察を楽しむ親子

 【上三川】人の手が入りづらくなった里山の再生を目指す「明治里山再生プロジェクト」は21日、明治小の通学路周辺の里山で春の自然観察会を行った。

 里山の大切さを広く知ってもらうことが狙い。同団体は2014年度に発足し、今年で10周年を迎えた。とちぎ昆虫愛好会の高橋滋(たかはししげる)会長(74)を講師に招き、親子や主催団体のスタッフら約50人が虫や草花などの観察を楽しんだ。

 観察会を前に、同団体の川俣将世(かわまたまさよ)代表(72)が「ある程度人の手が加わることで、里山の多様性が豊かになることを知ってほしい」とあいさつした。暖かな陽気の中、参加者はコナラやクヌギなどが生い茂る林内を散策。ミヤマセセリやカナヘビ、カエルなどをじっくりと観察し、タチツボスミレやフデリンドウといった花々に見入っていた。

 小山市東城南小3年、大井稜太(おおいりょうた)さん(8)は「生き物が大好きで毎回参加している。アリジゴクを7匹も捕まえた」と夢中になっていた。