8回を2安打11奪三振と好投し、仲間に笑顔を見せる白鴎足利の昆野(中央)=清原

 第77回春季県高校野球大会兼第76回春季関東地区大会県予選第7日は29日、宇都宮市のエイジェックスタジアム(県営本球場)と清原球場で準々決勝4試合が行われ、国学院栃木、白鴎大足利、文星芸大付のほか、ノーシード宇都宮商が2連覇中の作新学院を破り、32年ぶりとなる準決勝に駒を進めた。

 国学院栃木は4番藤井悠利(ふじいはると)が全打点を挙げる活躍で石橋に5-4のサヨナラ勝ち。3点を追う七回は2死満塁から走者一掃の適時三塁打、同点の九回は2死一、三塁から投手強襲内野安打を放った。宇都宮商は先発の山崎翔大(やまざきしょうた)が作新学院打線を2安打に抑え、2-1で競り勝った。

 白鴎大足利は先発の昆野太晴(こんのたいせい)が八回無失点と好投し、佐野日大に3-0で完封勝ち。文星芸大付は五回に栗原星羽(くりはらとわ)の犠飛で挙げた1点を守り切り、青藍泰斗を破った。

 大会第8日は5月3日、清原球場で国学院栃木-白鴎大足利、宇都宮商-文星芸大付の準決勝2試合が行われ、関東大会に出場する2チームが決まる。

 完封勝ちで3年ぶりの4強入りを決めた白鴎大足利。その立役者は先発のエース昆野太晴(こんのたいせい)。8回を2安打11奪三振と貫禄の内容で佐野日大打線を寄せつけなかった。