チャバネアオカメムシ成虫(県提供)

トラップの誘殺状況(県提供)

チャバネアオカメムシ成虫(県提供) トラップの誘殺状況(県提供)

 県農政部は13日、ナシやリンゴなどに被害を与える果樹カメムシ類(チャバネアオカメムシ)の発生が増えているとして、県内全域に病害虫発生予察注意報を発表した。

 県農業総合研究センターによると、発表は2020年以来4年ぶり。県内6カ所の調査地点のうち、佐野市や宇都宮市西部など4地点で平年の11~71倍発生している。

 昨年はカメムシの餌となるスギやヒノキの実が多く、暖冬により越冬できた個体数も増えたと考えられるという。同センターは薬剤散布や網による防護、果実への早めの袋がけを呼びかけている。