SUBARUが27日までに発表した2024年3月期連結決算(国際会計基準)のうち、宇都宮市に「航空宇宙カンパニー」を構える航空宇宙事業の収支は、売上高に当たる売上収益が前年比32・0%増の1043億円で、2期連続の増収となった。営業利益は27億円を確保し、4期ぶりの黒字となった。

 新型コロナウイルス禍後の旅客機需要の回復などで、防衛、民間、ヘリコプターすべての事業で納入、受注が増えた。特に「ボーイング787」の引き渡しの増加と、自衛隊向けの多用途ヘリコプター「UH-2」の売り上げ増などが収益を押し上げた。

 25年3月期の業績予想は売上収益1487億円、営業利益38億円と増収増益を見込む。