宇都宮地方気象台は28日午後4時58分、「大雨と雷および突風に関する栃木県気象情報」を発表した。県内では29日明け方にかけて土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒し、落雷や竜巻などの激しい突風、降ひょうに注意するよう呼びかけている。
気象台によると、四国付近には前線を伴った低気圧があり、東北東へ進んでいる。今後、低気圧は発達しながら西日本から東日本の太平洋側を進み、29日朝までに日本の東に達する見込み。29日にかけて、低気圧や前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込むため、大気の状態が不安定になるという。このため、県内では29日未明にかけて雷を伴って局地的に激しい雨や非常に激しい雨が降り、大雨となる所がある見込み。
予想よりも雨雲が発達した場合や停滞した場合は、警報級の大雨となる可能性がある。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合は、建物内に移動するなど安全確保に努めるよう呼びかけている。降ひょうの恐れもあるため、農作物の管理などにも注意を促した。
28日に予想される1時間降水量は、北部南部とも多い所で50ミリ。29日に予想される1時間降水量は、北部南部とも30ミリ。28日午後6時から29日午後6時までに予想される24時間降水量は、北部南部とも多い所で120ミリ。