【栃木】都賀町家中(いえなか)の認定こども園「都賀幼稚園」で2月、男性職員が園児を蹴って鼻血を出させた問題で、市は7日の市議会一般質問で、職員の行為は「虐待」に当たるとの認識を示した。

 関係者によると、男性職員は2月に園内で、床に座っていた1人の園児を蹴り、鼻血を出させた。園児の言動について注意したが、言うことを聞かなかったため蹴ったという。

 小川稔(おがわみのる)こども未来部長は、3月に第三者からの通報で事案を把握して指導監査に入り、聞き取り調査の結果、国のガイドラインに基づく「不適切な保育」の「虐待」と判断したことを説明した。男性職員らと被害園児の保護者との間では蹴った箇所の認識に食い違いがあったという。

 市は3月26日に運営改善などを指導したが、園から提出された報告書に再発防止策などの具体的記述がなかったため、追加資料の提出を求めている。

 昨年度には別の保護者から、3件の不適切保育の可能性がある事案を相談されていたことも答弁した。当時は保護者の意向を踏まえ、園側への聞き取り調査は行わなかったという。

 小平啓佑(こだいらけいすけ)氏(自民未来)が質問した。