【日光】タイ王立舞踊団のメンバーらが8日、柄倉(からくら)のテーマパーク「江戸ワンダーランド日光江戸村」を訪れ、優美なタイ舞踊を披露した。居合わせた多くの観光客は、日本とタイの文化交流を楽しんだ。
同舞踊団は東南アジアの王立舞踊団の中で最も古い歴史を持つ。国内最高峰の舞踊団と位置づけられ、多くの伝統舞踊家と音楽家を輩出している。公演のために来日中で、日本とタイの文化交流に取り組む「秋元加代子(あきもとかよこ)タイ舞踊団」との総勢約40人で訪れた。
江戸村は2007年からインバウンド(訪日客)向け営業を行い、海外へ日本文化を発信している。そうした活動が縁となり、初めての訪問につながった。
一行は午前に江戸の街歩きを楽しみ、午後のステージではタイ北部に伝わる伝統舞踊などを披露。続いて、花魁(おいらん)がお付きの人を従えて優雅に練り歩く「花魁道中」のパレードにも参加した。
タイ文化省芸術局中央音楽芸術所長のラシット・イサランクラさんは「日本とタイの絆が深まるイベントを開催していきたい」。江戸村の野口良一(のぐちりょういち)社長も「具体的な文化交流ができたことは大きな一歩」と意義を強調していた。