鈴木さんに教わりながら列になって種をまく園児

 【宇都宮】長岡町、鈴木康夫(すずきやすお)さん(88)方の棚田で6日、近くの「ありんこ保育園」の園児がキバナコスモスの種をまき、「天まで高く育ってね」と願いを込めた。

 里山をキバナコスモスの花で包もうと、鈴木さんと妻の幸子(さちこ)さん(84)が30年ほど前から、地域の人を誘い、休耕田の計35アールに種をまいている。

 この日は、同園の5歳児13人が参加。鈴木さん夫妻に教わりながら土の上を一歩一歩、「ぱらぱら~」と声に出して種をまいた。園児は「天まで昇れるぐらい大きく育ってほしい」と話していた。

 今後も、地域の人を招いて種まきをする。例年、花が咲き始めるのは8月のお盆のころ。9月にかけて満開のキバナコスモスが楽しめる。鈴木さんは「中心市街地から数キロの距離に、緑豊かな里山がある。花が咲いたら自由に見に来て、里山を楽しんでほしい」と呼びかけている。