【宇都宮】特別支援学校出身のアーティスト飯山太陽(いいやまたいよう)さん(23)=益子町益子=の個展が18日まで、上戸祭4丁目の文星芸術大文星ギャラリーで開かれている。猫やだるま、仏像といった自らの興味関心を組み合わせ、形にした独自の世界観が訪れた人を魅了している。
4月から同大総合造形専攻の非常勤講師になった縁で開催。文字を読むことが苦手で、益子特別支援学校高等部に進み、現在は多機能型事業所で就労しながら制作活動に励んでいる。
会場には絵画や造形のほか、自ら作詞、作曲した曲と映像を組み合わせたインスタレーションなど16点が並ぶ。注目は、米袋をつないだキャンバスに飼い猫を描き、般若心経のサンスクリット語や漢字を重ねた大作。魂や意識といった宇宙的なものを表現した。
漢字は見た目の形やデザイン性に引かれたものを作品に取り入れている飯山さん。「自分が好きなものを集め、形にした結果がこれらの作品。自由に楽しんでほしい」と話している。
午前9時~午後6時。日曜休館。制作実演も行っている。