「もっこかつぎ」を体験する児童

 【大田原】佐久山小の児童が学校周辺の史跡などを巡りながら地域の歴史を学ぶウオークラリー「知ってるかい佐久山・福原」が14日、同校周辺で行われた。

 ウオークラリーは、県民の日の学校行事として1992年から実施している。例年は4年生以上が対象だが、今回は同校の創立150周年を記念して全校児童71人が参加した。運営には地域学校協働活動推進員や地域住民らが協力した。

 晴天の下、児童は10班に分かれ、御殿山公園や初代名誉市民の書家豊道春海(ぶんどうしゅんかい)顕彰碑など計8カ所を巡り、各所に設けられた課題に挑戦した。

 ポイントの一つで同校発祥の地の実相院では、本堂の天井の柱に残る「桁の足跡」にちなんだ「わら草履飛ばし」に挑戦。那須野ケ原開拓に尽力した印南丈作(いんなみじょうさく)が地区ゆかりの人物であることから、那須疏水の工事で行われていた「もっこかつぎ」を体験し、子どもたちは楽しみながら地域の歴史を学んだ。

 班長を務めた6年阿久津(あくつ)ひなたさん(11)は「暑くて歩くのが大変だったけど、豊道春海の功績など佐久山の歴史を改めて学べて良かった」と話した。