沖縄慰霊の日の23日、太平洋戦争末期の沖縄県警察部長で宇都宮市出身の荒井退造(あらいたいぞう)の顕彰に取り組むNPO法人「菜の花街道」(宇都宮市)などでつくる実行委員会は、同市南図書館で「第7回島守忌俳句大会」の表彰式を行った。最高賞の栃木県知事賞に那須町、平岡丈子(ひらおかたけし)さん(81)を選んだ。初開催の中学生作文大会の入賞者も表彰した。
俳句大会は沖縄県で始まり、前回から同法人が継承。住民疎開に尽力し「沖縄の島守」と呼ばれる退造と神戸市出身で当時の沖縄県知事島田叡(しまだあきら)を顕彰する。
平岡さんの作品は「偕老のいまも鶴折る島守忌」。速水峰邨(はやみほうそん)県俳句作家協会長(85)ら選考委員は「追悼の念が深く感じられ、平和を願う思いも込められている」と評価した。県内外から計135句集まり、本県は約30人が投句した。
作文部門は県知事賞に宇都宮市清原中3年加藤咲凪(かとうさきな)さん(14)を選んだ。同法人の荒井俊典(あらいとしのり)代表(86)は作文の応募が18人と「伸び悩んだ」とし、「顕彰の輪を今後も広げたい」と話した。
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