【那珂川】町は24日、認知症サポーター養成講座を馬頭中で開き、2年生46人が認知症患者との望ましい接し方を学んだ。
町は昨年度から、若年層にも認知症への理解を深めてもらおうと同校2年生の他、小川中の3年生と全3小学校の4年生を対象に同講座を実施している。本年度も10月下旬までに各校で行われる。
講座では、町健康福祉課の保健師大金葵(おおがねまもる)さん(27)と認知症地域支援推進員の星里子(ほしさとこ)さん(69)、ボランティア組織「チームオレンジ」の吉成澄江(よしなりすみえ)さん(76)が講師を務めた。
講師らは時間の感覚が薄れたり、周囲の人との関係性が分からなくなったりするなどの認知症の症状を説明。「自分自身の変化に気付き、最も不安を抱えるのは本人。思いやりを持って接してほしい」と呼びかけた。
受講した星瞭翔(ほしあきと)さん(13)は「祖父母と同居している。もし認知症になっても、ちゃんと接することができるようにしたい」と話した。