直売所やレストラン、観光センターがある道の駅ばとう

品ぞろえ豊富な直売所

夕日に照らされる西側の山々

「道の駅ばとう」への地図

直売所やレストラン、観光センターがある道の駅ばとう 品ぞろえ豊富な直売所 夕日に照らされる西側の山々 「道の駅ばとう」への地図

 那珂川町馬頭、小川の両地区市街地からいずれも車で5分ほど。北には同町小口の温泉街やNPO法人「日本で最も美しい村」連合に加盟する小砂(こいさご)地区がある。町中心部という立地上、町内を移動する際には高確率でその前を通る。

 国道293号を背に、右手には町観光協会とアイス工房「武茂の郷」が入る観光センター、中央にはレストランと直売所を併設する平屋が立地するシンプルな施設構成で、動線に迷うことがない。

 レストランと直売所を運営する第三セクター「馬頭むらおこしセンター」が1999年、県内6番目の道の駅として開いた。同社の岡幹郎(おかみきろう)社長(67)が「一番の推し」というレストランに足を運ぶ。全85席と席数は多めだが、壁などの遮蔽(しゃへい)物が少なく奥まで見通せるため、窮屈さは感じない。

 一番人気というもりそば(700円)は町内産のそば粉を使った八溝そばで、豊かな香りが楽しめる。直径20センチほどの大きなかき揚げ(単品400円)が名物で、岡社長は「道の駅ばとうと言えば『大きいかき揚げ』というイメージが定着しているのでは」と笑顔を見せる。その他の料理も厳選した食材を使い、既製品はほぼないという。

 直売所では朝採りの町内産野菜や土産品の小砂焼といった“道の駅らしい”品々だけでなく、町内の若手農家が丹精した珍しい西洋野菜なども並ぶ。岡社長は「多様なニーズに応えて集客を増やしたい」と話す。

 眼下に田んぼを望む一段高い位置に立地することも特徴で、岡社長は「里山に囲まれたのどかな雰囲気を感じられる」と太鼓判を押す。西側には日光や那須の山々。晴れた日の夕方は、沈む夕日で稜線(りょうせん)が燃え上がるように真っ赤に照らされ、映えスポットとなる。

【メモ】那珂川町北向田181の2。直売所は午前8時~午後5時、レストランは午前11時~午後5時半(ラストオーダー5時)。4~10月の土日祝日は午後6時、午後7時半(同7時)まで。(問)直売所とレストランは0287・92・5711、観光案内は0287・92・5757。