能登半島の先端に位置する石川県珠洲市。元日の地震では激震や津波により甚大な被害が発生した。あれから半年。湾港の町には倒壊したままの建物が点在する中、重機の音が響き、道路の補修や家屋の解体が行われている。仮設住宅では、入居に胸をなで下ろす市民がいた。一方、市内には今なお、346人が避難所に身を寄せる現実があり、疲労や諦めもにじむ。「まけとられん能登」。護岸にライトアップを施し、復旧復興へ前を向こうとする高校生の姿もあった。
富山湾と日本海に囲まれた珠洲市。記者は1日、現地に入った。市中心部から北東に約1.5キロ。スポーツ施設が立ち並ぶ一角に仮設住宅「野々江町第3団地」はある。訪ねると女性(79)が中に入れてくれた。
残り:約 651文字/全文:972文字
この記事は会員限定記事です
「下野新聞デジタル」の会員のみご覧いただけます。
登録済みの方はこちら
愛読者(併読)・フル(単独)プラン・スタンダードプランの方
ログインする