タオルで強い日差しを避けるなどして歩く人たち=7日午後0時40分、佐野市越名町

 栃木県内は7日、高気圧に覆われ各地で気温が上がり、佐野で県内の今年最高の37・9度を記録するなど、全14観測地点のうち6地点で35度以上の猛暑日となった。一方、同日午後5時までに、県内では熱中症の疑いで計26人が救急搬送された。

 気象庁によると、小山が37・1度、大田原36・4度、真岡36・1度などだった。宇都宮は36・3度で、今年初の猛暑日となった。この他、8観測地点で30度以上の真夏日を記録。14地点で今年最高となった。

 佐野市の佐野プレミアムアウトレット近くでは日傘を差したり、噴き出す汗をタオルで拭ったりしながら歩く買い物客の姿があった。茨城県日立市小木津町、看護師海野詩桜里(うみのしおり)さん(28)は「汗が止まらない。一分でも外にいるのは耐えられない」と話した。

 一方、県内の12消防本部・消防局によると、熱中症で搬送された26人のうち、9人が入院治療の必要な中等症で、17人が軽症だった。中等症の搬送者のうち、栃木市の男性(72)は自転車と共に道路に倒れているのを通行人が見つけた。宇都宮市内の商業施設では買い物中の男性(79)の意識がもうろうとし、警備員が119番した。

 県内は8日、最高気温が宇都宮36度、大田原34度の予報で暑さが続く見込み。