熱中症警戒アラートの発表を受け、県が設置した注意喚起の看板=8日午後4時40分、県庁

 環境省と気象庁は8日、県内で今年初となる「熱中症警戒アラート」を県内全域に発表し、危険な暑さに注意を呼びかけた。最高気温は佐野の37・0度で、県内14観測地点のうち4地点で35度以上の猛暑日となった。

 環境省によると、熱中症警戒アラートは、14地点のいずれかで気温と湿度などから算出する暑さ指数の予測が午前5時現在、「33以上」となった場合に発表される。午後5時時点で33以上になると、翌日にアラートが発出される。昨夏は本県に7回発表された。

 暑さ指数は31以上が「危険」で、原則運動はせず、外出をなるべく避けるよう促している。8日の県内の暑さ指数は7地点で「危険」となった。真岡の33・3が最も高かく、佐野33・1、小山33・0、那須烏山32・7と続いた。宇都宮は31・7だった。アラートの発表を受け、県は県庁前に注意喚起の看板を設置した。

 また県内では同日午後4時までに、熱中症の疑いで9人が救急搬送された。県などによると、80代の2人が入院治療が必要な中等症で、7人が軽症だった。