【栃木】都賀町家中(いえなか)の認定こども園「都賀幼稚園」で2月、男性職員が園児を蹴って鼻血を出させた問題で、園の一部保護者が9日夜、都賀公民館で、大川秀子(おおかわひでこ)市長に対し、事実関係の徹底調査や園の処分、再発防止の指導などを求める要望書を提出した。
要望書は、園側の説明不足や市の対応が見えにくい現状を指摘。「子どもに何かされるのではと心配で保護者は何も言えない」「園は変わろうとしていない」として早期解決を求めた。
提出前に同所で行われた市のまちづくり懇談会には、複数の保護者や関係者が参加した。保護者らは市の調査で虐待の発生日時が特定されておらず、被害園児が蹴られた箇所の証言に食い違いがあることを問題視。「約3年前から虐待と思われる事案の相談をしていた」との発言もあった。
大川市長は「しっかりと対応してきたつもりだったが不十分だった。園側に事実確認の申し入れはしたいと思う」と応じた。