立候補表明し主要政策を説明する伏木氏=12日午後、小山市役所

 30日告示、8月4日投開票の野木町長選で、前県職員の伏木徹(ふせぎとおる)氏(55)は12日、小山市役所で記者会見し「町の魅力創出を進め、合併せず自立し続ける町にしたい」と述べ、正式に立候補を表明した。

 伏木氏は「従来は町政に関心はなかったが、子育てや親の介護を経験しその重要性を感じるようになった」とし、「町長選に出るのは高齢の現職や議員経験者ばかり。これまでと同じ行政サービスが続くことに疑問を持った」などと出馬の動機を語った。

 主要施策として、町を持続可能にするために企業誘致や産業振興、移住を促進。小学校の給食費や教材費の無償化、学童保育費用の半額補助など子育て支援充実を挙げた。東京都立大大学院修了。県産業技術センター主任研究員などを務め、3月末で早期退職した。

 同町長選にはいずれも無所属で、5選を目指す現職真瀬宏子(ませひろこ)氏(78)=自民、公明推薦=と、新人で元町議会議長黒川広(くろかわひろし)氏(74)、町議舘野崇泰(たてのたかやす)氏(49)が立候補を表明している。