芸歴5年目以内の若手お笑い芸人を対象とした大会「UNDER5 AWARD(アンダーファイブ・アワード)」で、大田原市出身の高野哲郎(たかのてつろう)(30)と東京都出身の西田涼(にしだりょう)(31)のコンビ「キャプテンバイソン」が2年連続で準優勝した。「銀行強盗」「集金」などのコントが人気で、大会でも高い評価を受けた。高野は「優勝したかった。悔しさをキングオブコント(KOC)につなげたい」と雪辱を誓っている。
小学生時代からお笑い番組が好きだったという高野。大田原高から筑波大へ進み、アカペラサークルに所属した。ライブで曲の合間にコントを披露すると「予想以上に笑ってもらえた。いつの間にか歌よりも快感に」。大学を中退し、芸人を志した。
2020年、養成所で出合った西田を誘いコンビ結成。22、23年とKOC準々決勝に進出するなど頭角を現した。演技のうまさや、たっぷりと間を取った掛け合いが特長。「子どもの頃からメンタルが強い。笑いが広がるのを待つ『無の時間』がたまらない」と事もなげに語る。
「UNDER5」は昨年から始まり2回目。今年は2001組がエントリーし、漫才やコント、漫談などで腕を競った。
今年6月、初の単独ライブを開催するなど精力的にネタを作り続けた。「賞レースには巡り合わせや運が関係する。それをつかみ取るための努力は最大限した」と高野。審査員を務めたお笑いコンビ「NON STYLE」の石田明(いしだあきら)は「ディープにボケつつ、ポップさも忘れていない」と称賛した。
「UNDER5」出場は最後となり、次の目標はKOCだ。自身初の準決勝、決勝を目指し「気持ちを入れ直して戦わないといけない。栃木でもライブができるように応援してもらえたら」と呼びかけた。
ネタ動画は同コンビの公式ユーチューブチャンネルで見ることができる。最新の出演情報はプロダクション人力舎のホームページに掲載している。