【栃木】ブドウをカラスなどの食害から守るため、大平町ぶどう組合と地元猟友会による害鳥駆除が13日、大平地域の「ぶどう団地」周辺で始まった。
1960年代から同組合が地元猟友会に依頼して毎年実施している。雨よけ栽培のブドウが色づく7月中旬から、露地栽培の収穫が終わる10月ごろまで土曜日の早朝に8回行うという。
この日は午前5時から同組合や県猟友会栃木支部、JAしもつけの関係者11人が大平町西山田の集荷所に集まった。開会式で松本和宏(まつもとかずひろ)組合長は猟友会の協力に感謝し「安全に十分注意して害鳥駆除を進めてもらえれば」と話した。
県猟友会長の日向野義幸(ひがのよしゆき)県議会議長も参加し「ブドウはこの地域の名産であり、栃木市の誇り。われわれが駆除という側面で守っていければ」と述べた。
続いて猟友会員6人はブドウ園地に出向き、上空のカラスを見つけると、猟銃を構えて「パァーン」と銃声を響かせていた。初日は1時間で2羽を駆除した。