栃木県那須町大島の那須どうぶつ王国は17日、5月に国内の動物園で初めて誕生したホッキョクオオカミの子ども2頭のうち雄1頭が15日に死んだと発表した。20日から予定していた一般公開は延期し、もう1頭の雌の体調などを見て公開時期を決めるという。
同園によると、雄は13日夕に呼吸状態が悪化して起立できなくなったため、酸素吸入や点滴などの緊急処置と検査を行った。14日は呼吸がやや改善したものの、依然として起き上がれなかったことから処置を継続したが、15日昼ごろに呼吸停止したという。
死後の解剖検査で多臓器不全を起こしていたことが判明。同園は今後、大学などの研究機関に依頼して死因などを精査する。
日橋一昭(にっぱしかずあき)園長は「体調悪化後も懸命な処置・治療を施しましたが、このような結果になったことが非常につらく、残念な気持ちです」とのコメントを出した。