那須町出身の版画家で、2014年に平和を願うメッセージを込めた約400平方メートルの作品が「世界最大、最長の木版画」としてギネス記録に認定された君島龍輝(きみじまたつてる)さん(67)がこのほど、活動拠点を広島市から町内に戻した。今後はふるさとで制作活動を続けながら、各地で巨大木版画を紹介し、作品に込めた思いや平和の尊さを伝える活動を行っていくという。
君島さんは27歳の時に版画の道に入った。米ニューヨークなどで活動していたが、05年に広島市で個展を開いた際に原爆ドームを訪問。「広島のことを何も知らなかった」と衝撃を受け、翌06年に家族と移住した。現地では原爆の惨禍から奇跡的に残った「被爆ピアノ」を通じ、平和活動に取り組む関係者らとつながりが生まれ、「版画家として何かできないかを考えるようになった」という。
残り:約 470文字/全文:839文字
この記事は会員限定記事です
「下野新聞デジタル」の会員のみご覧いただけます。
登録済みの方はこちら
愛読者(併読)・フル(単独)プラン・スタンダードプランの方
ログインする