栃木県日光市中宮祠の日光山輪王寺別院・中禅寺立木観音で18日夜、本堂や五大堂など境内と堂内のライトアップが行われ、梅雨明けの中禅寺湖畔に幽玄の世界が浮かび上がった。26、27の両日に予定する夏季夜間参拝に向けた試験点灯。
夜間参拝は毎年秋に開催しているが、堂内も参拝できるのは今回が初めてとなる。26、27日は午後5~8時まで、表門や鐘楼など12カ所にライトを設置する。
両日は五大明王が安置された祈祷(きとう)道場の五大堂で、天井に描かれた縦14メートル、横6メートルの「大雲龍」(瑞龍(ずいりゅう))の写真撮影を解禁する。堂内からは夕景(午後6時20分ごろから)や星空も楽しめる。
人見良典執行(ひとみりょうてんしぎょう)(66)は「五大堂内で雲をかき分け、天上界に昇り着いた竜の姿を、ぜひご覧いただきたい」と話している。
拝観は無料だが、線香1束(100円)の奉納が必要。大雲龍朱印は500円。(問)同寺0288・55・0013。