県立博物館で20日、企画展「とちぎのキノコ」が始まった。夏休みに入ったばかりの子どもたちも多く訪れ、興味深そうに標本や写真に見入っていた。11月4日まで。
企画展はとちぎテレビ開局25周年を記念したもので、同館と同テレビの共催。県内には少なくとも1100種類のキノコがあり、食べ物として県民に親しまれているが、生物としての側面にも関心を向けてもらおうと企画した。
会場では、本州では奥日光などの一部でしか見つかっていない「ホシアンズタケ」など約200種類のキノコを標本や写真パネルを通じて紹介している。
祖母と姉と訪れた下野市、小学3年舟生華(ふにゅうはな)さん(9)は「キノコはいろいろな種類に分かれていることを知れてよかった」と話した。
同館ではこの日、常設展示に拡張現実(AR)技術を用いた新しいコンテンツの提供も始まった。館内に掲示されたQRコードをスマートフォンで読み込むと、恐竜や動物が画面上に出現する。