強い日差しが降り注ぐ中、小型扇風機などで暑さをしのぐ通行人=22日午後1時20分、佐野市若松町

 栃木県内は22日、高気圧に覆われ全域で気温が上昇し、最高気温は佐野でこの日の全国3位となる39・1度を記録した。小山37・8度、宇都宮と真岡が37・5度と続き、県内の全14観測地点のうち9地点で35度以上の猛暑日となり、10地点で今年最高を更新した。

 宇都宮地方気象台によると、佐野は今年初めて39度台となり、2022年7月1日に県内の観測史上最高を記録した39・9度に迫った。

 佐野市のJR佐野駅前では学生たちが日傘を差したり、小型扇風機を顔にかざしたりして暑さをしのいだ。降り注ぐ日差しから逃げるように、日陰や建物内に走る人の姿も見られた。

 部活動帰りにアイスを食べていた佐野日大高1年の川井慧樹(かわいさとき)さん(15)は「こんな暑さは経験したことがない。しんどいです」と話した。

 県内は23日も気温が上がり、最高気温は宇都宮と大田原でそれぞれ36度の予報。気象台は熱中症などに注意を呼びかけている。