学内にはプロジェクトのマップが掲示され、協力店・施設の場所にシールが張られている

 【大田原】国際医療福祉大大田原キャンパスは本年度、「大田原をもっと知ろう!プロジェクト」を始めた。学生が約3800人いることを踏まえ、市内の飲食店などに学生向け特典を設けてもらうことで、店が潤い、学生もお得になる「ウィンウィンの関係」を目指す取り組み。今プロジェクトを通じて「大田原ファン」になった学生の交流サイト(SNS)による情報発信を促し、地域振興にもつなげる狙いだ。

 大田原キャンパスの学生のうち市内に実家を持つのは約3%だが、全体の約70%が市内在住。間もなく開学30年を迎える地域に根付いた大学だ。毎年約800人が卒業し、市外でも活躍するため、出身地などに戻った「大田原ファン」による発信にも期待している。

 大学側の呼びかけに応じ19日現在、協力店・施設は25。さらに約20店が増える見込みで、その後も随時追加する。カフェ、ラーメン店、弁当店、居酒屋、美容室、自動車教習所などが名を連ね「会計から5%オフ」「ソフトドリンクサービス」などの特典を設ける。