設置が完了した観測装置=日光市(相互電設提供)

設置が完了した観測装置=日光市(相互電設提供)

設置が完了した観測装置=日光市(相互電設提供) 設置が完了した観測装置=日光市(相互電設提供)

 電気工事業の相互電設(宇都宮市下栗町、平塚美紀(ひらつかみき)社長)は23日までに、栃木県日光市の女峰山黒岩地区に気象観測装置を設置した。

 観測装置は、国土交通省が砂防対策に必要な雨量や落石などの気象情報の収集に活用する。同地区の観測装置は2012年に設置されたが、老朽化に伴い更新が必要となり、同省日光砂防事務所が同社に発注した。

 同社によると、設置場所は標高1848メートル地点で、縦横約2メートル、重さ約1トンの装置を縦横約2.5メートルの範囲に設置する正確さが求められた。同社は昨年、同様の観測装置を同市内に設置しており、装置の設計・開発のノウハウはあったが、設置作業が課題だった。

 今回は設置場所から約8キロ離れた同市所野の県立日光霧降アイスアリーナを仮設ヘリポートにして、ヘリコプターで装置を運搬した。平塚憲浩(ひらつかのりひろ)専務は「自社の通信技術や施工技術を使い、自然に関する情報提供ができる体制を構築するのが、私たちの存在意義」と話した。