ハニカムトートを手作りする参加者

 【小山】中央町2丁目の市民ギャラリーまち美で11日まで、栃木市で縫製業を営む「小曽戸製作所」の自社ブランド「いちひこ帆布」による「作って、学ぶ、帆布の世界展」が開かれている。

 ボストンバッグやトートバッグ、ポーチ、ペンケースなど約25種類、74点を展示販売している。帆布やブランドについて説明したパネルもあり、製品へのこだわりや歴史などを同時に学べる空間になっている。

 3、4の両日はワークショップも開かれ、計80人ほどが参加。3日は、生地、持ち手、タグを自分好みに選ぶセミオーダーで、ブランドオリジナルの底が六角形のバッグ「ハニカムトート」を手作りした。

 市内から参加した上田沙季(うえたさき)さん(29)は「初めはトンカチで打つのが怖かったが、慣れてくると楽しくできた。かわいくできたので早速使いたい」と笑顔を浮かべた。

 同ブランドの小曽戸聡(おそどさとし)代表(49)は「ワークショップは県内各地で行ってきたが、歴史を紹介するような展示は初めて。帆布の丈夫さやファスナーの付け方の工夫、日本製へのこだわりなど細かい部分も伝わればうれしい」と来場を呼びかけている。

 午前10時~午後6時(最終日は4時半)。月曜休館。入場無料。(問)0285・21・3381。