南国の雰囲気漂う「道の駅 よつくら港」

海産加工品が豊富に並ぶコーナー

地元産の野菜などが並ぶ直売所

南国の雰囲気漂う「道の駅 よつくら港」 海産加工品が豊富に並ぶコーナー 地元産の野菜などが並ぶ直売所

 心地よい潮風にヤシの木が揺れる。目の前は海。7月中旬で日差しも強く、リゾート地の雰囲気もどこか感じる。

 常磐自動車道いわき四倉インターチェンジから車で約10分。南国の雰囲気漂う「道の駅 よつくら港」に到着すると、同駅の白土健二(しらとけんじ)駅長が出迎えてくれた。

 グランドオープンは2010年7月。しかし、翌年3月の東日本大震災の津波で壊滅的な被害を受けた。一時休館を余儀なくされたが、12年8月にリニューアルオープンした。

 施設は海が感じられる「ふれあい広場」、子どもが無料で遊べる「チャイルドハウスふくまる」、地域の観光情報を発信する「情報館」、直売所やフードコートが入る「交流館」などで構成されている。

 1番人気は交流館。1階の直売所は地元産のゴーヤーやキュウリ、トマトなどの新鮮な野菜を求め、地元客らでにぎわっていた。

 栃木県内の道の駅との違いを楽しめるのが、海産物のコーナーだ。海が近いというロケーションを生かした品ぞろえで加工品が充実。サバやイワシの煮付けなどに加え、サンマをミンチにしてハンバーグのように焼く郷土料理「サンマのポーポー焼き」などが並ぶ。総菜類も「ソースカツ丼」「ホッキ飯」などの地元の名物を買い求められる。

 昼時になり2階のフードコートへ。すし、そば、釜飯、ラーメンの4店舗が入る。悩んでいると「どれもおいしいですが、実はラーメンも人気があるんです」と白土駅長が教えてくれた。四倉海岸が一望できる開放的なテラス席は観光客らでにぎわっていた。

 白土駅長は「ツーリングなどのお客さまも多い。ぜひ栃木の皆さんにもお越しただき、よつくら港を楽しんでください」と話した。

 【メモ】福島県いわき市四倉町5の218の1。直売所午前9~午後6時、フードコート午前10時~午後6時(ともに11~2月は午後5時)。火曜、元日定休。